楽器の原料となる生物トークとは?

楽器と生物を結びつける企画はあっても、
大半は生物よりも楽器や文化に重きを置いたもので、
生物の生態のボリュームが少ないと思います。
そこで、生物の生態に重きを置いた
「楽器の原料となる生物トーク」を行ってきました。
昨今では、生物多様性保全の重要性が色々と言われており、
持続可能な楽器の製造等にも関わってくると考えています。
一旦、第10回目の開催でピリオドを打つ予定ですが、
シリーズ2を考えており、環境問題・生物多様性保全と関係する内容も取り上げたいと思います。
昨今、SDGsの重要性が各方面でいわれますが、「楽器の原料となる生物トーク」は、
以下の目標と関連があると思います。

  

SDGsの詳細は以下を参照のこと
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/

以下、イベントを企画した背景の説明です。
実は、イベント立ち上げてから気づいた後付けだけど、
しっくりくるのです。

私は、生物学に興味があり、農学系の学科に進学・卒業しています。
食の世界には、サプライチェーンという概念があり、
作物の栽培現場、食品への加工、スーパー等の小売りで消費者に渡るまでの全過程を指す言葉です。
食の安全・安心を考える上で、かなり重要な捉え方です。
なぜなら、作物栽培、食品への加工、小売のいずれの段階も
安全・安心のための取り組みを行わないと意味をなさないためです。

日本国内の消費者は、口にしている食べ物が届くまでの過程をあまり知らないと思います。
私も全てを知っているわけではなく、調べてみて面白いことがありますね。

楽器も似た状況で、楽器が手元に届くまでを色々知っている人は少ないと思います。
民族楽器・和楽器の奏者が楽器を自作する場合は、例外となりえますが。
例えば、尺八を自作する奏者の場合は、
食のサプライチェーンの完全制覇のごとく、完成までの全過程を自ら把握していることが多いです。
竹の採取、竹の乾燥、竹のカット、楽器への加工に至るまでを自ら行い、
産地、採取日時、加工の過程が全てわかるためです。

食の世界での栽培現場=楽器の原料となる生物の生育・生態

ともいえると思います。

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